大腸ポリープを取ったテニスおばちゃん

テニスの話と、大腸ポリープを取ったら腸に穴が空いた話

無事生還!

手術開始予定時間から2時間遅れで看護師さんがやってきた。
夫に洗濯物や貴重品を渡し、手術室まで歩いて移動、「このドアの向こうが手術室です」と言われ、そこで夫とは別れた。
ドアが開くと、まずは前室のような部屋である。
ここで手術シーンでよく見る不織布の帽子を被され、手術室担当の看護師さんに引き渡された。
さらにドアが開くと広い廊下であった。たくさんの手術室が並んでいる。
廊下を進み11番の部屋に入ると、そこがついに手術室であった。

天井にはものすごく大きな丸いライトがついている。それ以外にも多くの機器が並んでいる。
医療スタッフも大勢いて7人くらいいたと思う。
その部屋の真ん中に、見落としそうなほどちっこいベッドだか、作業台だかが置かれていた。
どうやらあれが私の載るまないたらしい。
まずはそこに座らされて、麻酔の内容や、術式の内容の確認が行われる。
ここで急遽、麻酔は念のため全身麻酔に加えて硬膜外麻酔も併用することになったと告げられた。
え、やらなくてよいことになったけど、やっぱやるの?と思ったら、前回手術の痕が万一癒着していると手術が大掛かりになるから念のため、ということだった。

全身麻酔は点滴から入れるもので、これをすると意識がなくなるらしい。
一方、硬膜外麻酔というのは全身麻酔の前に意識がある状態で背中から入れるものらしい。
なんかこわいなあ…
でも初日に熟読した麻酔に関する冊子によると、歯医者の麻酔みたいなもので最初チクッとするがすぐに感覚がなくなるらしい。
手術後もここから痛み止めを入れられるらしいので、後のこと考えたらやっといたほうがいいのだろう。
いずれにせよ私に拒否権などないのだ。

台の上に横になると早速手術着の腕の部分のマジックテープをバリバリ剥がして取り除かれた。
代わりに日焼け止め腕カバーみたいのをつけて防寒してくれる。
そこでまずは点滴から痛み止めを入れてくれた。頭がぐらーんボーっとなる。
その後横向きになって背中に麻酔。確かにチクリとしたのは一瞬で、昨日の点滴針のほうが100倍痛かったというくらいであった。
そして何をしてるんだろう、背中でなにやらゴリゴリしている。もうおそろしいから考えるのはよそう。
しばらくするとそれも終わり、仰向けにされた。
「次起きたら全て終わってますからね」と言われ、全身麻酔が入ってきた。
行ってきま〜す…

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目を覚ますとめちゃくちゃ眩しい部屋に寝かされていた。これがリカバリールームという部屋か。
全身麻酔中は呼吸や肺も停止するらしいのだが、どうやら今は息をしているようだ。そこにまず一安心である。
時計を見ると時間は18:00前、予定通り終わったようだ。
うー、眩しい、早くここから出してくれーい。と時計を睨んでいると、40分くらいしてようやく部屋に戻れることとなった。
途中、夫にあったので無事生還を伝えて即お別れ、ベッドごと部屋に収まった。

しばらくして、自宅では子供達が元気にきょうだい喧嘩をしていることがわかったので、安心して眠りについた。