大腸ポリープを取ったテニスおばちゃん

テニスの話と、大腸ポリープを取ったら腸に穴が空いた話

入院準備外科・その2

入院中の持ち物についても色々と説明があった。
前回の(結果的に長くなってしまったが)当初2泊3日予定だった入院に比べると、持参すべきものが多そうである。
前回の2泊3日ですら、暇つぶし用に持っていった本やパソコン、編み物セットなどで旅行用カードがパンパンだったのに、今度は海外旅行用カートが必要だ!

前回の入院では、通常の旅行用セットに加えて、マグカップとスニーカーを持ってくるように指示があった。
今回は、蓋付きのマグカップと曲がるストロー、スニーカー、前開きの下着一式、前開きの寝間着、ウェットティッシュ、普通のティッシュ、腹帯、尿漏れパッド的なもの、などが必要になるらしい。
うん、一時的に要介護状態になるのだろう。

その後、入院してから、退院までの流れについて説明を受けた。
初日は昼前に入院して検査だのなんだの。
2日目は手術前日のため入浴や洗髪をしたり、検査をしたり。
なんとここでへその掃除もされるらしい。
へそ。絶対に人に触られたくないところである。自分で触っても変な感じがするのに。
入院前に文句のつけようがない位、きれいにしていくしかなさそうである。

そして3日目、手術の日である。
この日はかなり早起きで、水を飲んだり着替えたりなんだりと準備があるようである。
手術自体は3時間から何かあればもう少し延長とのこと。
ずいぶん大変なんだな。
そして手術が終わったときには、いろいろな管を繋がれ、酸素マスクをした状態で戻ってくるらしい。
手術後の状態によってリカバリー室に運ばれるか、ICUに運ばれるかは決まるとのこと。ひぃ、恐ろしい。
まぁしかし、この辺は寝てる間に起きることだから気にしないことにしよう。

続いて手術後の痛み止めの説明を聞いた。
この辺の話はあまり考えたくないので、へぇへぇとうっすら聞いて終了。

そんな感じで、手術の日は色々と大変みたいなのだが、手術翌朝はいきなり歩く練習からスタートするらしい。
結構スパルタですねと言うと、はいと言われた。
全身麻酔をしている間、肺の動きが停止するので深呼吸の練習をするとか、回復を早めるために歩けるならすぐに歩く練習をするとか、意外と大変そうである。
もしかしたら前回の入院のように、ごろごろしてばかりとはいかないのかもしれない。

しかし今回は腸に穴が開くわけではないので、どうやら食事は早々に再開できそうな感じである。
主食はお粥、ご飯、ロールパンから選べる、とある。
また希望があれば追加も可能と書いてあったので、前回の入院よりはるかに食事事情は良さそうだ。

こうして長い説明と、質疑応答の時間が終わり、この日は終了した。
入院日が決まらないことには、なんとなく落ち着かないが、とりあえず帰ろ。

入院準備外科・その1

先生の診察室を出ると、入院準備外科とやらを目指してフロアを移動した。

受付をすると、まずは入院する部屋の希望を尋ねられた。
見るからに高額な個室は無理そうな庶民に見えたのであろう。大部屋の廊下側であれば追加料金はかからないことと、大部屋の窓側は追加料金がかかることを説明された。
窓側にすると、1日3300円が追加となるらしい。

窓側と廊下側はどんなメリット・デメリットがあるのだろうか。
窓側は光を感じられて、廊下側よりバタバタ感は少なく、落ち着く、のかな。
一方、暑いとか、まぶしいとか、トイレが少し遠くなるなどのデメリットがあるかもしれない。
まぁ、たいしたメリットは無いかな。暑がりだし。

もし窓側にしたとすると、何かあって入院が延長して10日となった場合、33,000円が追加となる。
それだけあれば目元専用EMSを買う方が有益ではないか?
どうせ1週間暇なんだから、窓側に入院した気持ちになって、目元EMSを買ってつけっぱなしにしているほうがよさそうだ。

そんなわけで第一希望は大部屋廊下側、第二希望は大部屋窓側でお願いした。
追って入院日が決まったら連絡をくれるそうだ。私に選択権はないらしい。

その後、書類に記入したり、入院に関する説明動画を見たりした。
さらにこの後個室に案内されて、入院準備担当の人から詳細なヒアリングを受けたり、簡単なテストを受けたり、さまざまな説明を受けたりした。

なぜここで簡単なテストを受けるかと言うと、手術後に傷痕の痛みでせん妄という症状を起こすことがあり、その際の確認のために平常時の状態を確認された、ということのようである。
3つの単語を言われ、それを反復する。その後少し別のテストをした後に、再び先ほどの単語を言わされる。
2回目は急に来たので、正直合っているか少し自信がなかった(この文章を書いている今時点で1つも覚えていない)。

それにしてもせん妄とは恐ろしげなる話である。
痛みでそんなことになってしまうほど、手術の後というのは痛いものなのだろうか。
内視鏡手術が術中も術後もほぼ痛みがなかったので、今回そこが一番の心配ポイントである。
しかし、周囲に帝王切開で子供を産んで産後痛かったと文句を言っている人は大勢いるが、せん妄になって大変だったという話は聞いたことがないので、自分も大丈夫だろう。と信じたい。。

先生の診察

先週、近所の知人とのランチや会社の同僚との飲み会で入院の話をし、恐ろしい入院談をいろいろと聞かされた。

半身麻酔の話とか、尿の管を入れる話とか…
先日の手術は内視鏡だったからそんな話はなかったが、今度の開腹手術ではまさかそんな話があるのか…?

少々怯えつつ、今日は検査結果を受けての診察の日である。
今日は検査ないしら食べたり飲んだりしても問題ないよね?と確認し、タリーズでホットドッグとドーナツを食べてから病院へ向かった。

今日は先生の診察だから多少待つでしょう、と転スラの11,12巻を持参したのだが、案の定待たされた。じっくり読んだのに2冊読み終わっても呼ばれない。
予約時間から1時間が経過した。
毎晩数ページ読むとグッスリ寝てしまうのでちっとも読み終わらなかった小説が、もうすぐ読み終わりそう、というところでようやく呼び出し機が鳴った。
やれやれ。待ち過ぎで腰が痛いわい。

検査結果としては、胃の粘膜の下に要観察の何かがあるのでまた半年後に検査しましょう、とイヤなことを言われた以外は特に問題なかった。
(それは数年前にもどこかの人間ドックで言われた話だが)

しかし問題は前の病院で取ったブツを送ってくれと言ったのに、前の病院がまだ送ってくれていない、ということだ。
「前の先生、どんな先生でしたか?」と言われたのだが、そんなシャキシャキした感じではなく、説明がよくわからない先生だった、と思ったが可哀想なので言わないでおいた。
それにしてもさっさとブツを送れ、そのせいで入院日が決まらなかったじゃないか。もう。

1ヶ月もすればさすがに届くと思うので、1ヵ月後にまた外来の予約を入れますね。と言われてこの日の診察は終了した。
前の病院には再度手紙を送っておいてくれるとのこと。江戸時代か。メールとは言わないからせめて電話して…

質問はあるか、というので全身麻酔ですか?と尋ねた。
私は半身麻酔は怖いのでイヤなのである。
そしたら、手術時間は3時間〜で、全身麻酔だとのこと。
お腹に穴を4箇所開けて、腹腔鏡を入れ、さらに中身を出す穴をおへそのあたりに開けます。と淡々と説明された。
こわいこわい!そこまで聞いてない!うわー

ふー、入院日も決まらなかったし今日はこれで解放ですかね。
と聞いたら、入院することは決まってるので入院手続きだけはしてけ、とのこと。
まだ先は長そうである。

入院グッズ・読書灯

今度の入院は前回の入院と違って大部屋になることは確定している。
そこで、快適な入院ライフを過ごせるように準備を始めることにした。

前回の入院であったらいいなぁと思ったものは、
・夜も使える読書用のライト
・起き上がってもたれかかることができる硬めのクッション
・簡易的に頭を洗える何か
であった。

そして便利グッズを調べたら、ベッドサイドポーチ、前開きの下着やら寝巻きやら、というのも出てきた。
確かに前開きでないと着替えられないからほしい!(そういえば前回の入院はそれで苦労したんだった)

まずは読書用ライトを探そう。
先日入院した時は、夜9時の消灯以降は部屋が真っ暗になってしまい、個室だったのでテレビをつけることができたもののテレビの光で本を読むことは難しかった。
そこでスマホの懐中電灯機能で光を発し、それで本を読んだりしたのだが、角度の調整が難しく不便だったのだ。
入院も日を追うごとに寝つきが悪くなるので、今度は夜に紙の本で快適に読書ができる環境を整えておきたい。
今度の入院先はどんな環境、ベッドなのかわからないが、周りの人の迷惑にならないようにピンポイントで当たる、読書をする最低限の明るさの光がほしい。
となると、条件は、
・クリップ式
・明るさ、光の色を調整可能
・電源式
・色々な向きに向けられる
といったところか。

まずは入院経験者の体験記なんかで、読書用ライトの記事を探す。ほうほう、クネクネ曲げて角度を変えられるクリップ式のライトというのが便利そうだ。
そこで、その記事にあるのと似たような製品をAmazonで探したところ、アイリスオーヤマのクリップライトがよさそうである。
これ、オンライン会議の美白ライトとしても使える、かも?!

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どこでも使えるLEDクリップライト! 
目が疲れにくく作業がしやすいRa85を採用♪
◆LED
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◆3段階調色(白色・昼光色・電球色)・無段階調光
◆タッチセンサー
◆フレキシブルアーム
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というわけで早速購入。
次は洗髪のためのグッズを探すぞ!

2回目の検査の日・その4

しばらく待っていると、看護師のおじさんが来て検査の流れについて説明してくれた。
腸は通常ぺたんとしているから、よく写るようにおしりから炭酸ガス(だったかな?)を入れて膨らませます。
だんだんおなかが張ってくる感じがしますが大丈夫です。
また、よく写るように造影剤というものを点滴します。
これが入ると体がカッと熱くなる感じがしますが、特に問題ないのでご安心ください。
造影剤が入ったらもう終盤です。
では、まずはお手洗いに、いってらっしゃい!

ようやく車椅子から下ろされ、トイレを済ませた後に案内された小部屋へ。
部屋の中にはドーンとCTが置かれている。あのドーム付きベッドである。
指示に従ってベッド部分に座ると、先ほどの内視鏡と同様横向きに寝かされた。
そして再び指でゼリーをグリッとされ、管を入れられた。
しかし今度はそこ止まりで、ガスの注入が始まった。
しばらくはなんともない。
しかしやたらと移動させられる。
はい、そのままうつ伏せになって〜
え、おしりから管出てるんですけど?!
しかし仕方ないのでうつ伏せに。普段のうつ伏せの10倍大変である。
はい、そのまま下に下がって〜
はい、もっと下がって〜まだ、まだ
ちょっとなんの拷問…
なんだがおなかの中がゴロロロと言いだした。腸が波打ってる感。。
はい、今度上向いて〜
えーん。。
次はバンザイして〜
はーい、もう万歳三唱ー。
機械の指示で息を吸ったり吐いたりしてね〜
ゴォー(CTのベッドが動き出す)
CTのドームの中は謎である。前回はただの真っ白な壁だった気がするのだが、今回は目の前(ドームの天井部分)が半透明の壁になっていて、壁の向こうを赤い布みたいのがグルグル回っている。
ベッドが上に行ったり下に行ってる途中にそこに止まって、布がグルグルを見せられる。
何の効果があるのだろう…気を紛らわせてくれてるならもっと面白いもの回してほしい。

何度かベットが動いた後、看護師のおじさんが教えてくれた造影剤とやらが点滴から注入された。
確かに一瞬カッという感じになる。
しかし暑さでいえば会社の1人用会議室の暑さの方がよっぽどひどい、という程度である。
これがくれば終盤終盤。

と、急に管が抜かれて、膨らませられていた腸が急に楽になった。
はあ〜〜〜、終わったらしい。
目出度い。
その後はCTの部屋の隣で着替えて、帰ってよしと解放された。
着替えをしながらおしりに何もささっていない快適さをかみしめていたら、CTの部屋から医師と看護師さんの反省会が聞こえてきた。

初めからここじゃなくてこっちに座らせれば、ちょうど横になったときにここに来るからいいと思うんだよね。
はぁ、どうやら私がガスを注入されながら、ベッドの上をずりずりと移動させられたのは、元々座った位置が良くなかったかららしい。

ようやく元来ていた自分の服に着替えて、普通の姿で娑婆に戻ることができた。
今日はひどい経験をしたし、お会計金額もかなりお高めだったが、この年になって初めて経験することの多い1日だったように思う。
歳を重ねると、あまり歓迎したくない初体験が増えていくのだろう。

さて、この時点で、時間はもう15時過ぎである。
バスで最寄りの大きな駅まで戻ったが、昼ご飯には微妙な時間だし、これだけお腹が空っぽなので、あまりヘビーなものを食べてはいけないような気もする。
迷ったあげく時短を優先にし、コンビニで鮭おにぎりとほうじ茶を買って、駅前の広場に座って食べることにした。
苦行の後、ほぼ丸一日ぶりに食べるご飯。さぞや感動するかと思ったが、ややベチャットしていて、あまり美味しくなかった。

あー、さっさと帰ろう。

2回目の検査の日・その3

しばらく脱力したままぼーっと待っていると、まだ少し時間はあるけど、次の検査場所に移動しましょうかー!と看護師さんに声をかけられた。

次の検査場所までは車いすに乗って移動しなくてはならないという決まりがあってね、と言いながら、車いすに座らされ、膝の上に荷物をどっさり積まれた。
別に自力で歩けないわけではないのに車椅子に乗って大勢の人の間を通り過ぎるのは少し恥ずかしい気もしたが、内視鏡で気力を消耗していた私は、まぁそれも楽でいいかとすぐに観念し、しょぼくれた顔で車椅子に座りごろごろ押されながら移動した。

次の検査はCTである。
前回の入院の際に、ちゃんと腸の穴がくっついているかの確認でやったことがあるので、今回は2回目である。
しかし事前の説明書きを読んだときに、少し気になる記述があった。腸内に何かを入れて、みたいな。
しかし、深く考えてもやらずに済むわけではないので、あえてよく読まずにこの日を迎えた。
何かあったとしても、先程の内視鏡よりひどい目にあうことはないだろう。

車椅子に乗せられて内視鏡棟を出て、入り口玄関を通過して、広い受付、ロビーを通過し、さらに奥に進んだところにあるCTのエリアに到着。
そのまま車椅子に座らせられた状態で受付をし、車椅子のまま待合室にとめられた。
受付にはかなりたくさんの人がいて、CTの順番を待っている。
前方にモニターがあって、順番待ちの人の受付番号が表示されている。世の中にはこんなにCT検査を持っている人がいるのか、と少し驚いた。
その中でも検査着を来て車椅子に座っている私は、端から見たらかなり弱っている入院患者だと思われているのだろう。
そう思ったので、それらしい顔をして座っていたのだった。

2回目の検査の日・その2

待合室でのんびりとマンガを読みながら待っていると、検査着へのお着替えの案内があった。
浴衣みたいな上衣と、おしりに穴があいた不織布おズボンにお着替えである。
脱いだ服と荷物をゴロゴロ移動できるカゴに入れると、いよいよ検査室へ。

 

下剤のせいでもう結構疲れている。
やれやれ、あとはベッドで居眠りしていれば終わる。
点滴の管を刺され、大腸の動きを抑える薬とやらを注入され、おしりにゼリーつけまーすと指を突っ込まれ「うおう!」となり…
あれ?かつての内視鏡検査ではこんなショックは受けなかったのだが?まずは鎮静剤では??

 

あのー、早く鎮静剤を。
と思っているうちに、「管入れまーす、ゆっくり深呼吸して〜」と言われる。
あれ、やはり様子がおかしい。
まさかとは思うが、今回の検査は鎮静剤なしなのか?
などと青ざめているうちに、管を入れられた。

うわあああーーー
ふーーーはーーーふーーーはーーー
もう唯一のアドバイスである深呼吸をするしか、私にできる事は無い。
先生の指示で、看護師さんが腸を上から押さえる。そうすると少し楽になる気がする。
しかししばらくすると先生が「手離して」と指示する。
するとグネグネした感じが直で伝わってくる。
うおおおお、いて、いてててて!!
はーい、ごめんなさいねー、深呼吸してー
あだだだだあぁーー
はーい、痛くしてごめんねー、力抜いてねー
すーーーはーーー
はーい、1番奥に着きましたー、もう痛いことはないですよー
ファ、ファイ…


ムズムズムズ
ひたすらおしりが不快だ
でももう痛くないし問題ない、
いや、問題ある、不快だ
人々はなにを喋ってるのだ
パチーンとかいう音したの何
まさか何か切った?
そんなバカでかい音しないよな
まあ、何したかとか聞きたくもないけど

そして、も、もう我慢の限界だ。そろそろ怒るぞ!と思い始めた頃、スポンと管が抜けて検査が終了した。

お、お、終わった。。。
どれくらいの間私はこの辱めを受けていたのだろう。
なんて考える暇もなく、すぐに立たされ、靴を履かされた。
そして、軽い足取りの看護師さんについて、よれよれとその部屋を出た。

 

待合室に戻ると、他にもたくさん患者さんが座っているのに椅子の上にペット用シーツみたいなものを敷かれ、椅子が汚れないようにこの上に座ってね〜と大声で言われた。

これじゃまるで、おしりから何かが出ちゃっている人みたいではないか。涙。