大腸ポリープを取ったテニスおばちゃん

テニスの話と、大腸ポリープを取ったら腸に穴が空いた話

2回目の検査の日・その3

しばらく脱力したままぼーっと待っていると、まだ少し時間はあるけど、次の検査場所に移動しましょうかー!と看護師さんに声をかけられた。

次の検査場所までは車いすに乗って移動しなくてはならないという決まりがあってね、と言いながら、車いすに座らされ、膝の上に荷物をどっさり積まれた。
別に自力で歩けないわけではないのに車椅子に乗って大勢の人の間を通り過ぎるのは少し恥ずかしい気もしたが、内視鏡で気力を消耗していた私は、まぁそれも楽でいいかとすぐに観念し、しょぼくれた顔で車椅子に座りごろごろ押されながら移動した。

次の検査はCTである。
前回の入院の際に、ちゃんと腸の穴がくっついているかの確認でやったことがあるので、今回は2回目である。
しかし事前の説明書きを読んだときに、少し気になる記述があった。腸内に何かを入れて、みたいな。
しかし、深く考えてもやらずに済むわけではないので、あえてよく読まずにこの日を迎えた。
何かあったとしても、先程の内視鏡よりひどい目にあうことはないだろう。

車椅子に乗せられて内視鏡棟を出て、入り口玄関を通過して、広い受付、ロビーを通過し、さらに奥に進んだところにあるCTのエリアに到着。
そのまま車椅子に座らせられた状態で受付をし、車椅子のまま待合室にとめられた。
受付にはかなりたくさんの人がいて、CTの順番を待っている。
前方にモニターがあって、順番待ちの人の受付番号が表示されている。世の中にはこんなにCT検査を持っている人がいるのか、と少し驚いた。
その中でも検査着を来て車椅子に座っている私は、端から見たらかなり弱っている入院患者だと思われているのだろう。
そう思ったので、それらしい顔をして座っていたのだった。