大腸ポリープを取ったテニスおばちゃん

テニスの話と、大腸ポリープを取ったら腸に穴が空いた話

2回目の検査の日・その4

しばらく待っていると、看護師のおじさんが来て検査の流れについて説明してくれた。
腸は通常ぺたんとしているから、よく写るようにおしりから炭酸ガス(だったかな?)を入れて膨らませます。
だんだんおなかが張ってくる感じがしますが大丈夫です。
また、よく写るように造影剤というものを点滴します。
これが入ると体がカッと熱くなる感じがしますが、特に問題ないのでご安心ください。
造影剤が入ったらもう終盤です。
では、まずはお手洗いに、いってらっしゃい!

ようやく車椅子から下ろされ、トイレを済ませた後に案内された小部屋へ。
部屋の中にはドーンとCTが置かれている。あのドーム付きベッドである。
指示に従ってベッド部分に座ると、先ほどの内視鏡と同様横向きに寝かされた。
そして再び指でゼリーをグリッとされ、管を入れられた。
しかし今度はそこ止まりで、ガスの注入が始まった。
しばらくはなんともない。
しかしやたらと移動させられる。
はい、そのままうつ伏せになって〜
え、おしりから管出てるんですけど?!
しかし仕方ないのでうつ伏せに。普段のうつ伏せの10倍大変である。
はい、そのまま下に下がって〜
はい、もっと下がって〜まだ、まだ
ちょっとなんの拷問…
なんだがおなかの中がゴロロロと言いだした。腸が波打ってる感。。
はい、今度上向いて〜
えーん。。
次はバンザイして〜
はーい、もう万歳三唱ー。
機械の指示で息を吸ったり吐いたりしてね〜
ゴォー(CTのベッドが動き出す)
CTのドームの中は謎である。前回はただの真っ白な壁だった気がするのだが、今回は目の前(ドームの天井部分)が半透明の壁になっていて、壁の向こうを赤い布みたいのがグルグル回っている。
ベッドが上に行ったり下に行ってる途中にそこに止まって、布がグルグルを見せられる。
何の効果があるのだろう…気を紛らわせてくれてるならもっと面白いもの回してほしい。

何度かベットが動いた後、看護師のおじさんが教えてくれた造影剤とやらが点滴から注入された。
確かに一瞬カッという感じになる。
しかし暑さでいえば会社の1人用会議室の暑さの方がよっぽどひどい、という程度である。
これがくれば終盤終盤。

と、急に管が抜かれて、膨らませられていた腸が急に楽になった。
はあ〜〜〜、終わったらしい。
目出度い。
その後はCTの部屋の隣で着替えて、帰ってよしと解放された。
着替えをしながらおしりに何もささっていない快適さをかみしめていたら、CTの部屋から医師と看護師さんの反省会が聞こえてきた。

初めからここじゃなくてこっちに座らせれば、ちょうど横になったときにここに来るからいいと思うんだよね。
はぁ、どうやら私がガスを注入されながら、ベッドの上をずりずりと移動させられたのは、元々座った位置が良くなかったかららしい。

ようやく元来ていた自分の服に着替えて、普通の姿で娑婆に戻ることができた。
今日はひどい経験をしたし、お会計金額もかなりお高めだったが、この年になって初めて経験することの多い1日だったように思う。
歳を重ねると、あまり歓迎したくない初体験が増えていくのだろう。

さて、この時点で、時間はもう15時過ぎである。
バスで最寄りの大きな駅まで戻ったが、昼ご飯には微妙な時間だし、これだけお腹が空っぽなので、あまりヘビーなものを食べてはいけないような気もする。
迷ったあげく時短を優先にし、コンビニで鮭おにぎりとほうじ茶を買って、駅前の広場に座って食べることにした。
苦行の後、ほぼ丸一日ぶりに食べるご飯。さぞや感動するかと思ったが、ややベチャットしていて、あまり美味しくなかった。

あー、さっさと帰ろう。