下剤ドリンク中、看護師さんがきて説明をしてくれた。「手術は今日の1番最後になるので、のんびりでいいですよ〜」とのこと。
下剤も先日の検査に続いて2回目なので、看護師さんの合格ラインもわかってきている。
ゲームをする隙間に下剤を飲み、のんびり時間をかけて腸を空っぽにしたところで、看護師さんチェックは無事一発合格。
昼過ぎに「ちょっと時間早まるかもしれないから手術着に着替えておいてください」と言われ、急にソワソワしながらお着替え。
検査着は、上が長い子供の浴衣のようなもので、下は不織布の後ろに穴が開いた半ズボンといったものである。
着替えが終わって、落ち着かぬ気持ちで座っていると、近くの部屋に手術が終わった人が戻ってくる気配が。
朝、先に受付を済ませたご婦人だろうか。
壁が薄い上に先生の声がでかいので、全て聞こえる。「手術終わりましたよー!まだフラフラすると思いますけど、一度立ち上がりましょう、立てますかー?」
同じ内視鏡手術をしたのだろうか。
そうこうしているうちに、お呼びがきた。
エレベーターで上階に移動し、降りる。キョロキョロしながらおそろしげなる名前の部屋をいくつか通り過ぎ、一番奥の部屋へ。
そこには入院予約時に説明をしてくれた先生と、魚屋風のおじさんがいた。
知っている顔と、元気な魚屋さんのおかげでちょっと安心する。
魚屋さんのちゃきちゃきした指示でベットに横たわり、ズボンに開いた穴を外に向ける。
すると、すぐに白っぽい液体が点滴で注入され、頭がぼやーっと重くなり…
その後は前後関係と時間が怪しい。
次目覚めたのは病室だったと思う。寒過ぎる!と思っていたら、冷え冷えになっているのを察したのか、看護師さんが電気毛布を入れてくれた。
最高温度にしてもらい、そこからしばらく寝た。どうやら、となりのご婦人のように叩き起こされて立たされることはなかったようだ。
数時間してようやくハッキリ覚醒した。このときすでに20時半頃。
アチー!!なんだこの毛布暑すぎる!と足元にグイグイ追いやる。
おそらくこのへんで誰かに、手術は終わったが、腸に穴が開いたので入院延長、少なくとも1週間と言われたようだ。
えーーー、すでに寝過ぎで腰痛いのに1週間?!
その後21時に消灯されたが、全く眠くない。昼から夜にかけてたっぷりお昼寝してしまったから。
こんな日に限って外は台風並みの強風。さっさと受付して先に手術してたら、穴開かなかったかなぁ、などと無駄な後悔をしつつ、寝たり起きたりを繰り返した一晩であった。