大腸ポリープを取ったテニスおばちゃん

テニスの話と、大腸ポリープを取ったら腸に穴が空いた話

自主練その1:素振り

夫婦でテニスをやっている方が多いが、あれはよい。テニススクールに来なくとも練習相手がいるのだから。

そう思った私は練習相手を探すことにした。

 

しかし、もともと友達が少ない上に、テニスなんてアクティブなことをする友達は皆無なワタクシ。

今のレベルでは会社の後輩に声をかけることも憚られるし、何か無機質な相手を見つけたい。

 

そんなわけで他人に頼らぬ自主練方法を模索することにした。

 

*自主練その1:素振り

うちわを使って感覚を掴む素振り練習、小学生の特訓、松岡修造の練習など、いくつかの動画を見てみた。それらを参考にまずは、腕を後ろに引いたテイクバックと、明らかにおかしなラケットの振り方を矯正することにした。

鏡の前でうちわを持って、動画を真似して振ってみる。

ははあ、どうも今の打ち方だとかなり打点と体が近いようだ。そのためかなり肘が曲がった状態で打っている。

そしてなぜか、いちいち体がナナメっている。

ツッコミ役に殴られたボケ役風だ…

 

利き手と逆サイドで打つバックハンドは、ラケットを両手で持つので可動域が限られ、おかげで体と打点の距離は割と安定している。

しかし問題は利き手側で、片手で打つだけに腕をどこにでも持っていけてしまい、打つ前の構えの位置も、打点もなかなか定まらない。

 

テニススクールで色々考えながら練習しても、実際に球が飛んでくるとパニクって考えていたことは全てふっとんでしまう。

それだけに、素振りで感覚を覚えるしかなさそうだ。

 

ということで、気づいたら鏡の前で「こんな感じだっただろうか」と素振りポーズをしてみるようにした。エレベーターの中の鏡の前でも、人がいなければ即チェックだ。

そのおかげか、完璧ではないものの気の毒で見てられないレベルからは脱却できた気がする。

少なくとも0点から30点くらいにまでは上がっただろう。

 

それにしても、頭で認識してそれを自分の体の動きに連動させるというのは実に難しい。

やっているつもりでも、動画で見てみると全〜然イメージと違う。なんだかノソノソしてるのだ。

自分が想像している速度の半分でしか動けておらず、自分が曲げていると思っている膝の角度の半分くらいしか曲げておらず、自分が開けてると思っている半分くらいしかまぶたも開いていないというのが、現実なようである。

素早く走り、腰を落としてスパーンと打ち返したつもりが、コーチに言わせれば「膝のびきってるし、頭だけ前行っちゃってるよー」となる。

動画を見ると体幹がグラグラしており、まさに言われた通りで、いかにもヘタそうである…

 

余談だが、10年くらい前に知人の結婚式の余興で少年隊の仮面舞踏会を踊ったことがあった。

あの時もすっかりニッキになりきって踊っていたつもりが、後から動画を見たらダンスにはキレのかけらもなく、むしろ音楽からちょっと遅れているというザマ。

前衛的な創作ダンスですかー?といった感じで、少年隊の偉大さを思い知らされたのであった。

 

そんな私が自宅の鏡の前でやった素振りを実際にスクールで再現できるようになるまでには、さらに数ヶ月かかるのであった。。