大腸ポリープを取ったテニスおばちゃん

テニスの話と、大腸ポリープを取ったら腸に穴が空いた話

サーブを打つのは難しい

サーブというのがある。

試合を始めるために必ず乗り越えなくてはならない壁だ。

サーバーはサーブを相手コートの所定の位置に着地させなくてはならない。そうしないことには試合がスタートしないのだ。厳しいスポーツである…

 

しかし最初はさっぱりサーブが入らない。

コーチはいとも簡単にやってみせるが、初心者はどうしても所定の枠内、サービスボックスと言われるエリアにサーブが入らないのである。

私の場合はサービスボックスを超えてオーバーするか、そもそも大暴投となることが多い。

 

サービスボックスというのは、相手コートを4分割した時の、サーバーと反対側手前のエリアである。

サーバーが右後ろから打ったら、サーバーから見て左側の前半分の部分になる。

このサービスボックス、ネットが邪魔で実質ネットに近い前半分は使えないに近いので、実質3×4メートルちょいくらいの広さしかない。狭い。。

 

この狭いエリアに球を入れようとすると、3つの方法が考えられる。他にもあるかもしれんが。

①高い位置から打って急角度の直線で打ち込む

②上から放物線を描くようにポヨーンと打つ

③下から放物線を描くようにポヨーンと打つ(アンダーサーブ)

 

③はやったことないのだが、一応アリらしい。ジュニアの試合では下から打ってもいいよーと案内されたりしている。

 

②は比較的簡単だ。子供の頃から遊びでバレーボールやバドミントンをやるときに打つサーブの感覚でいける。

 

問題は③だ。練習の際はこれをメインでやるし、試合形式の練習でもこれが決まったらカッコいい。

しかし練習でも大して決まらないものが試合の際にそう簡単にできるものではない。

初級クラスでは皆、これに苦労している気がする。

 

ネットという障害物を避けて狭いエリアに直線的にスパーンと打ち込むためには、高い位置から叩き込む必要がある。

そのためにまず球を高い位置にトスする。

トスは真上に上げてしまうととラケットが球の真横に当たり、球も真横に飛んでサービスボックスを超えてしまう。

また、トスがやや後ろにいってしまうと、ラケットが斜め下から当たることになるので天井に向かって飛んでいってしまう。

放物線ぽよよんコースを狙うならアリかもしれないが、直線スパーンコースではありえない。

となったら、トスは真上よりも前方にあげ、落ちてきかかった球をすかさず、球のやや上を叩くように打てば良さそうである。

 

なーーーんて考えても、まずこのトスを上げるのが難しいのだ。

伸ばした腕の先、手のひらにボールを持って何も考えずに振り上げると、ボールは後ろに飛んでいく。

腕は肩を中心に弧を描いて動くからだ。

これを腕を伸ばした状態でまっすぐ上に放り投げるには、腕ではなく背中で投げるのだ、みたいなまた謎かけみたいなことを言われる。

 

腰を曲げて前にかがんでみたり、ガニ股で沈んで伸び上がった勢いで球を上にホイッと上げたらいいんじゃないかと試したり、最初はとにかく試行錯誤である。

 

まさにいま、うちの子もトスがうまくできずに苦労している。サーブって、トスが8割なんじゃないかと思う。