大腸ポリープを取ったテニスおばちゃん

テニスの話と、大腸ポリープを取ったら腸に穴が空いた話

サーブは受けるのも難しい

先日サーブを打つのは難しいということを書いたが、サーブは受けるのも難しい。

テニスを始めたばかりの頃は、相手がからすごい速さで飛んでくるサーブを見ると、頭が真っ白になって、全く足が動かなかったものだ。

 

最近でもちょっと予想より前に落ちて間に合わなかったりして失敗することがある。

しかしこれについては、あることをきっかけにやたら自信をつけたのである!

 

あるとき、会社の同僚が誘ってくれて4人でテニスをやったことがあった。

誘ってくれた同僚は私のレベルに合わせて、適度な球を出してくれるのだが、他の同僚2名は遠慮がない。

ダブルスで試合をやったのだが、ビシーンぎゃーしかも目の前で曲がったぁぁぁ!!という感じのヤバいサーブを遠慮なくお見舞いしてくる…

 

しかし何度もそれを見ていると、だんだん慣れてくるのだ。

相手が打ってこちらのラケットに当たるまでは、うーん1.5秒くらいだろうか。

ボーッとしてると一瞬だが、カッと集中すればなんとかラケットに当てることができなくもないくらいの間がある。

テニススクールだとキャーこわあい、と言っていれば良いが、4人しかいないダブルスの試合、私が受けねば試合が始まらぬ。

さあどこにくるどこにくる、カッ、見切ったー!と、ほぼラケットの面を球に当てるだけではあるが、なんとか食らいつく。サーブに勢いがあるので十分相手にボールが返る。

そんな風に相手がトスした球が瞬時に曲がりながらこちらにすっ飛んでくるのを必死で受けた、という経験は私の自信につながった。

 

その後私はテニススクールで特別レッスンに参加した。確かダブルスの試合をたくさんやろう、みたいなテーマのレッスンだったと思う。

その時、私の中では有名な厳しいサーブを打つ人も参加していた。

普段はゆっくりした動きで安定した返球をしてくれるありがたい人なのだが、もーサーブとなると鬼のようである。長身、長い腕を生かした高い位置からの高速サーブは、それまでの私に取ってはまさに目にも止まらぬ球であった。

しかし、図らずもサーブ特訓を受けた私は一味違った。むしろそんなサーブを受けたくてたまらん!と妙に自信があったので、高速サーブキターとばかりにバカーンバカーンと打ち返した。

相手も、アレこの人かなりヘタクソだったはずがどうして俺の高速サービスを打ち返してんの?と不満だったに違いない。なにしろそれ以外は全て下手なのだから。

 

ちょっといい気分で特別レッスンを終えたら、そのクラスで一番お調子者だった人がやってきてこう言った。「今まで出会った人で一番ストロークが上手いですよ!!」

いやいやいや、それはない。

 

なお、次にその高速サーブの人に会った時も「私この人得意だから」と思って対戦し、あっさりサービスエースを決められた。あれぇ?